JDDMについて

代表理事挨拶

　2015年度より、顧問、理事の諸先生方からのご推挙、また多くの会員の先生方のご賛同を頂き、本研究会の代表理事を拝命しております。

　本研究会は糖尿病臨床医でかつ熱心な臨床研究医の先生方が、糖尿病診療支援ソフトCoDiCをベースに2001年から糖尿病患者の臨床データを集積し、そのデータベースを基に多くの成果を発表し、糖尿病臨床の動向を示す重要な指標として高く評価されております。

　２型糖尿病治療には、未だ多くの問題が残されています。特に高齢者糖尿病や若年メタボ型糖尿病の増加、認知症やがんなどの新たな糖尿病合併症、糖尿病新薬の安全性や医療経済の問題など解決すべき課題が山積しております。その意味でも、本研究会が発展していくことは、我が国の糖尿病臨床の“質の向上”に極めて重要な意義を持つと考えております。

　本会は2020年に20周年を迎えましたが、この間に人を対象とする医学系研究に関する新しい倫理指針、さらに、個人情報保護法、特定臨床研究法などが施行され、医師指導の臨床研究の遂行がより難しい時代になってきております。さらに、製薬企業のCOIの観点からも、財政的にもより独立した会の運営が必須となってきました。

本会がこの20年の歩みをさらに発展させ、糖尿病医療に貢献する素晴らしい研究会となるよう、理事の先生方に加え、これまで本会を指導してこられた特別顧問、顧問の諸先生方、会員の先生方、さらには賛助会員皆様のご指導、ご協力が極めて重要と考えます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)とは？

糖尿病臨床医を中心に2001年に設立され、糖尿病データ管理ソフトウェアCoDicを用いて糖尿病治療の実態の把握と改善を目的とする、多施設共同研究、アウトカムリサーチおよび前向き研究を行っております。

収集されたデータの評価と解析など、研究会活動を通して糖尿病医療の質の向上と発展に貢献し、国民の健康と福祉の増進をはかることを目指しています。

設立の背景

一般社団法人糖尿病データマネジメント研究会 （英文名：Japan Diabetes Clinical Data Management Study Group [略称：JDDM]) は糖尿病データ管理ソフトウェアを使用している医療機関の医師を中心に構成・設立され、運営されています。

研究会の目的

本研究会はCoDiC (正式名:Computerized Diabetes Care) という糖尿病データ管理ソフトウェアを用いて、糖尿病治療の実態の把握と改善を目的とする多施設共同研究として、アウトカムリサーチ及び前向き研究を行っております。

収集されたデータの評価と解析を行い、研究会活動を通して糖尿病医療の質の向上と発展に貢献し、国民の健康と福祉の増進をはかることを目指しています。

研究会の概要

本研究会は糖尿病領域における多施設共同研究を実施する組織として発足し、会員の他、理事会及び事務局で構成されています。また、患者さんの代表を含めた倫理委員会を設置し、共同研究の実施にあたり患者さんへの不利益が生じることがないように随時検討を重ねています。

共同研究用データは参加各施設にてCoDiCデータベースに蓄積されます。このデータは各施設にて特定の個人を識別することができない状態に加工された後、プロトコール委員会・倫理委員会・理事会で承認を受け、各種研究に用いられています。

本研究会は2001年より研究結果を日本糖尿病学会などで発表しております。今後も共同研究活動を通じて、糖尿病医療の質の向上やEBMの推進を目指し、医療現場や患者さんにも情報をフィードバックしていきたいと考えています。